過去10 年は、ウェブ上で創作し、発明し、協力する時代だった。これからの10年は、その教訓をリアルな世界に応用する時代だ。
製造業は、過去100 年の間にあらゆる点で姿を変えているが、ひとつだけ変わらないことがある。ウェブのようにオープンではないことだ。従来の製造業は大量生産で、技術と設備とコストが必要になるため、大企業と熟練工にほぼ独占されてきた。それが今、変わりはじめている。
どうしてだろう? もの作りがデジタルになったからだ。21 世紀の製造業は、アイデアとラップトップさえあれば誰もが自宅で始められる。この〈メイカームーブメント〉は、1985 年のパーソナルコンピュータ革命と同じだ。そこに世界を変える力を見たスティーブ・ジョブズの情熱を、今に受け継いでいる。
21 世紀のメイカーズ(モノを作る人々)こそが、新しい産業革命の担い手なのだ。