ベストセラー「フリー」「ロングテール」のクリス・アンダーソンが描く次のパラダイムシフトは<メイカームーブメント>だ!

21世紀の製造業は、アイデアとラップトップさえあれば誰もが自宅で始められる。ウェブの世界で起こったツールの民主化が、もの作りの世界でも始まったのだ。メイカーズ(モノ作る人々)の革命が、世界の産業構造を再び変える!ベストセラー「フリー」「ロングテールの著者が描く、次のパラダイムシフト。

過去10 年は、ウェブ上で創作し、発明し、協力する時代だった。これからの10年は、その教訓をリアルな世界に応用する時代だ。

製造業は、過去100 年の間にあらゆる点で姿を変えているが、ひとつだけ変わらないことがある。ウェブのようにオープンではないことだ。従来の製造業は大量生産で、技術と設備とコストが必要になるため、大企業と熟練工にほぼ独占されてきた。それが今、変わりはじめている。

どうしてだろう? もの作りがデジタルになったからだ。21 世紀の製造業は、アイデアとラップトップさえあれば誰もが自宅で始められる。この〈メイカームーブメント〉は、1985 年のパーソナルコンピュータ革命と同じだ。そこに世界を変える力を見たスティーブ・ジョブズの情熱を、今に受け継いでいる。

21 世紀のメイカーズ(モノを作る人々)こそが、新しい産業革命の担い手なのだ。

CONTENTS

第一部 革命

第二部 未来、エピローグ

著者クリス・アンダーソン氏

【著者紹介】

クリス・アンダーソン(Chris Anderson)

『ワイアード』US版編集長。<ロングテール>のコンセプトを、2004年に同誌上ではじめて世に知らしめ、その著書『ロングテール――「売れない商品」を宝の山に変える新戦略』(早川書房)は世界的ベストセラーとなった。2007年には米『タイム』誌の「世界でもっとも影響力のある100人」に選ばれている。

また、ビット世界における無料経済モデル、<フリーミアム>をいち早く取り上げた『フリー』(NHK出版)は、世界25か国で刊行され、日本ではアマゾンの年間トップ10に入るベストセラーとなった。

スイス人移民であるエンジニアの祖父からものづくりの楽しさを学び、幼少時よりエレクトロニクスに興味を持つ。ジョージ・ワシントン大学で物理学の学位を取得後、カリフォルニア大学バークレー校で量子力学と科学ジャーナリズムを学ぶ。ロス・アラモス研究所の調査員を務めたあと、『ネイチャー』誌と『サイエンス』誌に6年間勤務。その後、英『エコノミスト』誌の編集者としてロンドン、香港、ニューヨークで7年間テクノロジーからビジネスまで幅広い記事を扱い、また1994年には同誌のインターネット版を立ち上げた。

2001年から現職。近年、ラジコン飛行機の製造キットと部品を製造販売する、オープンなハードウェア企業、3Dロボティクスを立ち上げ、これを数億ドル企業へと成長させている。
現在カリフォルニア州バークレーに妻と5人の子供と暮らす。

著者twitter
@chr1sa
TED関連ページ
http://www.ted.com/speakers/chris_anderson_wired.html