ブックタイトル世界を動かすプレゼン力 試し読み | NHK出版
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19プロローグら集まる資金、プロジェクトに参加する人々の数など、あらゆる面で、その規模が世界一の大きさだということ。またオリンピックは、世界最高峰のスポーツの祭典というだけではありません。ある都市が、また一国が、世界中のメディアや観客に向けて、自分の文化を紹介するまたとないチャンスでもあります。だからこそ、立候補した各都市は多大なるエネルギーを使って、五輪の招致キャンペーンを成功させようとするのです。けれども、当然のことながら、五輪の招致を成功させるのは並大抵のことではありません。ライバルたちも同じように、多大なるエネルギーと予算を使って勝とうとすることもその理由のひとつですが、もうひとつ、プレゼンを聴いてその勝負の行方を決めるのが、きわめて理解しづらいIOC委員というオーディエンスだから、ということもあります。五輪の開催都市は、IOCの委員たちによる無記名投票で決定されます。けれども、その百十数名の委員たちは、一人ひとりがまったく違う国や文化の背景を持ち、オリンピック・ムーブメント〔「オリンピズムとその諸価値に従いスポーツを実践することを通じて若者を教育し、平和でよりよい世界の建設に貢献すること」オリンピック憲章より〕の推進という共通の情熱は持っていても、その投票行動の根拠は、政治的なものから個人的なものまで多岐に