ブックタイトル世界を動かすプレゼン力 試し読み | NHK出版
- ページ
- 23/26
このページは 00816302014 の電子ブックに掲載されている23ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 00816302014 の電子ブックに掲載されている23ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
00816302014
25プロローグが招致に成功するという結末で終わったことは、みなさんご存知のとおりです。この一八か月の中で、東京のプレゼンチームは、日本人が従来苦手とされてきたプレゼンテーションに、練習に練習を重ねて臨み、世界の大舞台で、「東京で五輪を開催してください」とアピールすることに成功しました。参加した三都市が、それぞれ強みと弱みを抱え、どこも特に大きなリードを確保できないまま、最終局面までもつれこんだ今回の招致レースでは、最終プレゼンが結果として勝負の行方を決めました。今回の最終プレゼンが成功した理由を簡単に言えば、プレゼンの内容、そしてスピーカーたちの力強いパフォーマンスによって、世界が東京に対して抱いていたイメージとは違う東京を見せることができたからです。また、プレゼンが下手だというイメージの強い日本人たちが、力強いプレゼンを見せたことで意外性を演出し、「五輪開催のパートナーに私たちを選んでください」とオーディエンスを説得することもできました。この東京チームの最終プレゼンには、国際的な舞台におけるプレゼン術のみならず、国際的なコミュニケーション術において、学ぶべきポイントが多く隠されています。