Maker Faire Tokyo 2012に行ってきたゼ!!
Maker Faire Tokyo 2012に行ってきたゼ!!
実は当サイトを立ち上げる以前から、Maker Faire Tokyo 2012が開催されることは知っていて、ぜひ力を入れて紹介したいと思っていた。
クリス・アンダーソンの『MAKERS』はあくまでアメリカ発の事例であり、さまざまな論点が提示されているものの、副題に「21世紀の産業革命が始まる」と記されている通り、もの作りをビジネスや産業規模にまで広げていくというメッセージになっている。『MAKERS』を読んだとしたら、「日本人である僕らにとって、もの作りとは何だろうか」という問いや「産業革命なんて大げさな…」という意見もあってしかるべきだろう。
日本のMakerムーブメントの祭典であるMaker Faire Tokyo 2012で、僕らにとってのもの作りが実践されているのではないか、と考えていた。
そして、僕自身にとってもの作りとは何か。それを知るヒントがMaker Faire Tokyo 2012にはあるに違いないと思った。僕はもともと電子工作に興味がなかったし、どちらかといえばデジタルに疎いアナログな人間だ。ただ、にわかMakerムーブメントファンの一人として、実際自分にとってもの作りは何だろうということは、ちゃんとしておかないといけないと思った。
だから、僕はイベント前日、けっこう気合いが入っていた。Maker Faire Tokyo 2012で何が起こっているのか、みなさんどんなに素晴らしいプロダクトを展示されているのか考えると、とてもワクワクした(だから夜更かしして朝イチに行くはずが、寝坊してしまったのは言い訳にならないか…)。
出展者の方々の魅力的なプロダクトの紹介は、また改めて紹介するので、今回はMaker Faire Tokyo 2012全体の感想を記す。
とにかく人、人、人
会場の日本科学未来館に到着したのは昼12時だった。
駐車上に並ぶ車の長蛇の列が…
やはり、もっと早く来るべきだったと後悔する。
日本科学未来館
会場に入るとすぐにKURATASがいた(KURATASについては、こちらのポストを参照のこと)。
やはり、KURATASは大人気!
会場内もやはり凄い人だ。各ブースで出展者のみなさんは熱心にプロダクトを説明し、来場者も聞き入る。
ロボット、自作レイザーカッター、電子音楽機械、そしてなんとジャンル分けしたら良いかわからない発想豊かなプロジェクトと、たくさんの展示がなされており、会場は熱気に包まれていた。
熱気あふれる会場内
なぜ、これを作ったのか、どのようにして動いているのか、ハードウェアとソフトウェアには、どんなツールを使っているのか聞きたいことはたくさんあり、ついつい長居してしまう。みなさんの開発ストーリーが魅力的すぎて、技術的に成功した話には「すごいですね!」と、失敗した話には「面白いですね!」と夢中になって話を聞いてしまっている自分がいた。いつの間にか、大して詳しくもないのに「この部分に木を使ったらどうですか」とか、「鉄を使った方が良いんじゃないですか」とか、恐れ多くも意見を口にしたこともあった。
作り手も来場者もMakerの精神にのっとって、経験を共有し、失敗を恐れずに、さまざまにアイデアを交わしあっていたということなのだろう。とても、楽しく意見交換させていただいた。
イベント終了後も来場者は名残惜しそうに、入口ホールで来場者が談話を重ねていた。
イベント終了後の日本科学未来館入口ホール
Makerムーブメントと僕自身の話
夢中でブースを回っていて気づかなかったが、イベント中、ずっと立ちっぱなしだったので、足はもうクタクタだ。
笑いあり、驚きありで、Maker Faire Tokyo 2012をとても堪能させていただいた。だけど、来場者として、見ているよりも出展者として、自分のアイデアを提示して、さまざまな方と意見を交わすのは、どんなに実りある経験だろうとも思う。
僕が作りたいのは、「ロボットかな」「ロボットかも」「やはりロボットだよな!」と夢想しながら、ゆりかもめに乗って帰途についた。ロボットを出品されていたみなさんも、数ヶ月、仕事が終わった後に作り上げたという。冒頭で「僕自身にとってのもの作りとは何か」という大上段に振りかぶった問いを掲げてみたものの、KURATASに感動した僕は、「失敗してもいいじゃないか」とチャレンジングな気持ちで、楽しくもの作りにチャレンジしてみたいと思った。
いま、とにかく次回のMaker Faireが待ち遠しい。ある程度のリードタイムは欲しいのだけど。
この言葉、当サイトで何度も使ったことがあり、もうあまり使いたくないのだけれど、やはりこの言葉で締めくくろう。 ますます、もの作りが楽しくなってきたゼ!!
※くわしいレポートは別途掲載予定なので、乞うご期待!
TEXT BY AMANO KEI