ファブラボ・ジャパン・ファウンダー田中浩也氏から届いた熱いメッセージの全文だゼ!!

トピックス 2012.11.28
 MITメディアラボを源流とするパーソナル・ファブリケーションの動きをいち早く日本に紹介し、ファブラボを日本で立ち上げた発起人でもある慶應義塾大学環境情報学部准教授の田中浩也氏は、日本におけるこのMAKERS MOVEMENTの最重要人物の一人であるとともに、『MAKERS』日本版に際しても大変お世話になりました。本書の帯では紙幅の関係ですべて掲載できなかった、田中氏からの『MAKERS』推薦の言葉の全文をここに特別に公開。「生きることはすなわちつくること」──熱い想いがビシビシ伝わってくるゼ!!



 いまから約100年前、米国ではフォードが工場のベルトコンベアを整備し、欧州ではデ・ステイルやバウハウスが新しいデザイン理論を議論していた。

 1世紀が過ぎ、いま再び新世紀にふさわしい「つくりかた」をめぐる運動が世界各地で勃興している。本書に登場するメイカースペース、オープンハードウェア、ファブラボ、DIYバイオなどの活動群がそれであり、おそらく後に「第3次産業革命」と総称されることになるだろう。

 この運動は「産業」だけの革命ではない。仕事と遊びの区分を溶かし、働くことと学ぶことを重ね、暮らしやわたしたちの生き甲斐さえをも再定義する。

 結局、生きることはすなわちつくることであり、現在においてつくるとは「未知への跳躍」に果敢に飛び込むことに他ならない。

 このムーブメントを通じて変わるのは、社会であると同時に、根本的な人の意識や共感のかたちそのものなのだ。

田中浩也
(慶應義塾大学環境情報学部准教授、ファブラボ・ジャパン・ファウンダー、『FabLife デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』著者)




 田中氏と、すでに当サイトにもご登場いただいているイケダハヤト氏の貴重な対談も掲載予定。こちらも要チェックだゼ!!

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