目次
- 第1回「ぜんぜん話せる気がしない・・・」
英語の限界を超えるための、正しい近道とは? - 第2回「ワールドカップ」と「英文法」の共通点とは?
- 第3回英文法を身につけるヒントは、スマホにあり?
- 第4回英語に「未来」はない!
- 第5回暗記さえしなければ、英文法はこんなに使える!
阿野幸一先生×キソニー 白熱対談! 第1回【全5回】
「ぜんぜん話せる気がしない…」
英語の限界を超えるための、正しい近道とは?
阿野幸一先生×キソニー 白熱対談!
第1回【全5回】
「ぜんぜん話せる気がしない…」
英語の限界を超えるための、正しい近道とは?
『みんなの楽しい英文法』の著者である阿野幸一先生のもとに、英語の勉強に疲れ果てたひとりのウサギ、キソニーがやってきました。「いったいどうしたら、使える英語を身につけられるんですニ・・・?」そんな迷えるキソニーに、使える英語を手に入れるための“正しい近道”を、阿野先生が語り尽くします。
- キソニー
- 阿野先生、きょうはよろしくお願いしますニー!
- 阿野先生
- よろしくお願いします。キソニーさん。
- キソニー
- さっそくですが、ぼく、英語を話せるようになりたいんですニ。阿野先生は英文法こそ英語の土台って言うけど、それって本当ですか? 英文法って何となく、「テストのために勉強するもの」っていうイメージがあります。
- 阿野先生
- いい質問ですね。英語を使えるようになるために、英文法を身につけたほうがいいかどうか。結論から言うと、「身につけたほうがいい」ではなくて、「英文法を身につけないと、英語でコミュニケーションをとれるようにはならない」ですね。
- キソニー
- そ、そうなんですか!? 英文法って、実際に役に立つものなんですか・・・?
- 阿野先生
- 英文法の規則をただ暗記しているだけでは、たしかに役に立たないかもしれません。英文法を学ぶ目的は、英語でコミュニケーションをとれるようになることなのですから。
- キソニー
- ニーッ! 「英文法を使いこなす」っていう発想、今までなかったです二~。英文法をコツコツ勉強するよりも、たとえばフレーズ集にのっている表現をまる暗記しちゃうほうが早いのかな、なんて思っていましたニー。
- 阿野先生
- フレーズ集で暗記した表現を使えば、英文法を身につけなくても、「はじめまして」「調子はどう?」など、かんたんな英語のキャッチボールはできるでしょうね。でも、それが限界です。情報や気持ちのやり取りなどはできません。英文法はまさに、コミュニケーションを支える土台なんですよ。英文法を学ばなくちゃいけない理由は、ワールドカップを見ていればよく理解できるはずです。
- キソニー
- ニッ・・・???
阿野 幸一(あの・こういち)
文教大学国際学部国際理解学科教授。NHKラジオ「基礎英語3」(2008~ 2012年度)、「基礎英語2」(2013年度~)講師。早稲田大学大学院教育学研究科英語教育専攻修了。専門は英語教育(主に中学校・高等学校での指導方法)、応用言語学。埼玉県立高等学校・中学校、茨城大学を経て、現職。大学では英語教員養成を中心に担当。著書に、文部科学省検定教科書『All Aboard! Communication English Ⅰ・Ⅱ』(共著・東京書籍)、『NHK 基礎英語 阿野幸一のグラマーポイント』(NHK出版)、『NHK CD BOOK 基礎英語3 千夏の青春ストーリーで学ぶ 伝わる英会話70表現』(共著・NHK出版)などがある。