ものづくり系女子になってみた 〜編集部の中の人のMFT2012参戦記。
ものづくり系女子になってみた 〜編集部の中の人のMFT2012参戦記。
どれも楽しそうでしたが、「のそ子」さんという方の「羊毛フェルトでシロクマヘアゴムを作ろう」というワークショップが特におもしろそうだったので、わたしはそちらに参加することにしました。
のそ子さんのワークショップは、羊毛フェルトでクマの頭を一から作り、それに市販のヘアゴムを付けてシロクマヘアゴムを作るというもので、Maker Faire Tokyo 2012のサイトでシロクマヘアゴムの画像を見た時には、あまりにリアルなシロクマだったので、素人でもあんな風にリアルに作れるのかな? と、かなり気になっていました。
そして、最近よくテレビでも目にする「ものづくり系女子」にチャレンジしてみたいという気持ちもあって、今回参加してみたのでした。ワークショップには親子連れや女性の方がすでに参加していて、そこに混じってわたしもシロクマヘアゴム作成にとりかかりました。
作り方
【1】 最初にクマの頭の土台となるクリーム色の羊毛フェルトを、自分が作りたい頭の大きさに丸めます。
【2】 そして、板状の発泡スチロール(マット)の上に置き、その上で丸めた羊毛フェルトを四方八方からチクチクとニードルで刺していきます(八方スチロールのマットがあるおかげで、心おきなくプスプス刺せます)。
羊毛フェルトを専用のニードルでチクチク刺します。
ふわふわの羊毛をニードルで刺していくと羊毛の繊維が絡まり合って段々と硬くなり、クマの頭の形があっという間に出来きます。コツは鼻などの細い部分から作成し、徐々に羊毛フェルトを継ぎ足して頭全体を作っていくと上手く出来るそうです。
さらにチクチクと刺すこと5、6分ぐらい。没頭できます。
【3】 クマの頭ができたら、次は頭の周りをコーティングする様に、白の羊毛フェルトをニードルで刺して貼り付けます。土台の周りに貼り付けるフェルトは何度か捌いてほぐし、ちぎって繊維を毛羽立たせたものを薄く平らにならして使っていきます。
【4】 白のフェルトでコーティングが終わったら、目と鼻を作りたい部分に玉付きの待ち針を刺して目印を付け、鼻の周りとなる部分に薄いグレーの羊毛をほんの少量先ほどと同じ要領で貼り付けます。目と鼻を付ける時には、黒いフェルトを少量つまみ取り、指でまん丸に丸め、本体にゆっくり深く押し込む様にニードルで刺すとしっかり付ける事が出来ます。
【5】 最後に耳を作ります。白の羊毛フェルトを耳の大きさにふんわり丸めてマットの上でチクチク刺し、硬く平らな耳の形を作ります。この時、耳の根本はフワフワのままにしておきます。耳の周りが毛羽立っているので、親指と人差し指で耳をつまんで持ち、耳の周りの部分をニードルで刺して固めていきます。耳の根本の辺りはフワフワのまま残しておいて、耳の中心部に少しグレーを足し、耳の根本にハサミで切り込みを入れて開いてから、その部分を本体に貼り付けて、ニードルで刺して接着します。もう片方も同じように作って両耳が頭に付きました。
【6】 後はヘアゴムを縫い針とテグスでシロクマの頭部に縫いつけます。縫い付けた部分を隠すようにまた白いフェルトで覆います。
後ろ側はこんな感じ
これでシロクマヘアゴムの完成です!
リアルというより可愛らしいシロクマに……
結んでみるとこんな感じに。
作業時間にして1時間かかるかかからないかで出来上がりました。隣の女性は眉間にシワを寄せている怒り顔のシロクマを作成していたので、「うまくシワが付けられない~。」と何度もやり直していました。わたしは、何のひねりも無いただの無表情なシロクマを作ってしまったのですが、彼女のように自分の好きな表情を付けて色々アレンジする事ができるのも、手作りの良さですし、愛着も湧いてきます。羊毛フェルトは凝って作れば、本当にリアルで繊細な作品を作る事が出来るので、子供から大人まで幅広く楽しめると思います。
初めての羊毛フェルトの手作り体験で、モノを作る事の楽しさに少し触れる事ができました。どんなものを作ろうかと想像を膨らませている時はとてもワクワクするし、実際に作っている間は時間を忘れて熱中し、出来上がったら達成感でとっても気持ちが満たされます。それに、もし自分が作ったものを誰かが喜んでくれたら、もっともっといいものを作りたいと思うだろうなと思いました。趣味であれ、起業に向けてであれ、モノづくりをしている人たちは共通してこんな気分なのかなと思います。今後もこのようなイベントがあれば、どんどんチャレンジしてみます!
参考:『羊毛フェルトでつくる ふわふわイヌ・ネコ』の作り方動画がこちらから見られます。
Text by Ikumi Okumura